〜鍼灸でつらい痛みを和らげる選択肢〜
「お尻から足にかけてズーンと重だるい」「長く座っていると足がしびれる」「夜になると痛みで眠れない」――
それはもしかすると、坐骨神経痛かもしれません。
坐骨神経痛は、腰から足にかけて伸びる「坐骨神経」が圧迫・刺激されることで、痛みやしびれ、違和感を引き起こす症状です。
原因はさまざまで、**椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、筋肉のこわばり(梨状筋症候群)**などが影響しているケースも多く、放っておくと慢性化し、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。
こうした辛い症状に対して、鍼灸治療は非常に有効な手段のひとつです。
■ 鍼灸治療でなぜ坐骨神経痛が楽になるのか?
鍼灸は、筋肉の緊張をやわらげ、血流を促進し、神経の圧迫を和らげる働きがあります。
特に坐骨神経痛の場合、お尻(臀部)や太ももの裏、ふくらはぎなどの深部筋が硬くなって神経を圧迫していることが多いため、そこに直接アプローチできる鍼治療が効果を発揮します。
また、鍼刺激は脳に作用して鎮痛物質(エンドルフィン)の分泌を促すため、痛みの感じ方そのものも穏やかになっていきます。
■ どれくらいで改善するの?
坐骨神経痛の症状の程度や原因によって、改善にかかる時間は異なります。
軽度〜中程度の方
比較的早く効果を感じやすく、週1回の鍼治療を3〜5回(約2〜3週間)行うことで症状の軽減が見られることが多いです。
当院では平均3回で日常生活にできるほどに改善
痛みが落ち着いてきたら、治療の間隔を空けながら、再発予防・体のメンテナンスを行っていきます。
慢性・重度の方
長期間にわたって痛みを抱えている方、ヘルニアや脊柱管狭窄症の診断を受けている方は、6回以上(1〜2ヶ月以上)の治療が必要になることもあります。
焦らず、少しずつ体の変化を見ながら進めていくことが大切です。
■ 改善を早めるために大切なこと
鍼治療に加えて、日常生活でのケアもとても大切です。
- 長時間の座りっぱなしを避ける
- 正しい姿勢を意識する
- 腰やお尻のストレッチを行う
- 冷えを防ぐ(体を温める習慣)
- 必要に応じて、整形外科での検査や診断を受けることも検討する
このような習慣と鍼灸治療を組み合わせることで、より早く、そしてより再発しにくい身体へと変えていくことができます。
■ 最後に
つらい坐骨神経痛に悩み、「このままずっとこの痛みが続くのか」と不安を感じている方も多いと思います。
ですが、鍼灸はあなたの自然治癒力を引き出し、痛みを根本からやわらげていくことができる治療法です。
まずは一歩、専門家に相談してみてください。あなたの症状や体の状態に合わせて、最適な治療プランを一緒に考えていきましょう。